膝痛の原因と対策とは?20~60代と高齢者の場合について解説!

膝痛の原因と対策とは?20~60代と高齢者の場合について解説!
この記事の所要時間: 126

こんにちは福岡在住の管理人kinoppiです。

春になりましたがまだまだ冷え込んでいますね。

風邪には注意してくださいね。

最近はやっているのは上気道炎後に咳が何か月も続く場合があるそうです。

私の今週末は地方の病院に寝泊まりで仕事です。

今日の病院の晩御飯は魚のあんかけでした。

さて暖かくなってくると外へ出る機会が多くなってくると思います。

長時間歩くと膝が痛いっていう高齢の方が外来によく来られますが、スポーツ盛りの20代も多く外来に来られます。スポーツなどの運動での損傷がメインですね。

外来には10歳に満たない患者さんも来られるわけであり、膝の病気って実はたくさんあります。子供の場合はオスグット病や円盤状半月板での痛みが多いですがね。

そこで今回は若い方や高齢者どの年代でもみられる膝痛について原因と対策について解説していきたいと思います。

まずは膝の解説から行いましょう。

スポンサード リンク

膝の解説

 

膝は歩くのに必要不可欠な関節です。

健康には1日歩と言われていますが、1万歩歩けば1万回膝を使うことになります。

1年間毎日歩くと仮定した場合365万回も膝を使っていることになります。

よくソファーや椅子の耐久テストで10万回でもへたりなし!という広告がありますが、膝なんて何万回もの耐久テストに合格できるほど以上に酷使しているわけですね。

そりゃいつかは痛めますよね。

ちなみに平らなところを歩くときにはひざには体重の2.6倍もの力がかかっています。

体重が50㎏の人だと階段を降りるとき約180㎏の負荷が片膝にのしかかっているんですね。驚きです。

では膝の構造について説明します。

上の絵にあるように膝関節の体重がかかる部分には大腿骨(大腿骨)と脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)という骨からできており、体重がかかる部分は軟骨でおおわれています。

そして膝はじん帯や筋肉によって支えられています。

膝関節内には4つの主なじん帯があります。

膝の過度な前後の動きを制限する前十字じん帯(ぜんじゅうじじんたい)、後十字じん帯(こうじゅうじじんたい)のほか左右の過度な動きを制限する外側側副じん帯(がいそくそくふくじんたい)、内側側副じん帯(ないそくそくふくじんたい)の4つです。

そして膝関節には膝の衝撃をやわらげるクッションの役割を担う半月板(はんげつばん)が内側と外側にあります。

そのどれかを痛めてしまう、もしくは骨折を起こすと膝の痛みが出てきます。

スポーツをしている方なら半月板損傷ってよく耳にしませんか?実際、かなり多いケガです。

経験上ですが20代でのスポーツ中の膝のケガの上位にくると思います。

次は膝の痛みの原因について説明します。

20~60代膝痛の原因や対策とは?

膝の痛みにはいろいろありますが、一番多いのは変形性膝関節症です。

日本では変形性膝関節症のある人が予備群を含めて男性約1400万人、女性約2200万人いるといわれています。

特に中高年に多く50歳以上では2人に1人が変形性膝関節症と推計されています。

そのほかの膝の痛み原因を年代別にまとめてみましょう。

10代:※じん帯損傷・捻挫、半月板損傷、Osgood-Schlatter病(オスグット病)、膝蓋大腿関節症、離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)、化膿性関節炎、骨肉腫(こつにくしゅ:いわゆるガン)

20代:じん帯損傷・捻挫、半月板損傷、ジャンパー膝、膝蓋大腿関節症(しつがいだいたいかんせつしょう)、色素性絨毛結節性滑膜炎(しきそせいじゅうもうせいかつまくえん)

30代:じん帯損傷・捻挫、半月板損傷、ジャンパー膝、関節リウマチ、痛風(つうふう)

40代~50代:じん帯損傷・捻挫、半月板損傷、変形性膝関節症、関節リウマチ、痛風

60代~:じん帯損傷・捻挫、半月板損傷、変形性膝関節症、関節リウマチ、化膿性膝関節炎、偽痛風(ぎつうふう)、特発性骨壊死(とっぱつせいこつえし)、ステロイド関節症

※じん帯損傷の主な部位はひざのじん帯で説明した前十字じん帯(ぜんじゅうじじんたい)、後十字じん帯(こうじゅうじじんたい)のほか左右の過度な動きを制限する外側側副じん帯(がいそくそくふくじんたい)、内側側副じん帯(ないそくそくふくじんたい)の4つです

年代別まとめを見るとじん帯損傷・捻挫、半月板損傷はどの年代でも起こってきますね。

10代では骨が柔らかく成長しきっていないために起こる病気がいくつかあります。

オスグット病などはサッカーなどスポーツをしているお子さんの膝の痛みに多いです。

20代では主に半月板損傷やジャンパー膝などスポーツや運動による原因が多く、30代40代以降では痛風や変形性膝関節症、リウマチといったなんとなく聞いたことのある病気が多くなってきます。

ここでは頻度の多い病気オスグット病、半月板損傷、ジャンパー膝、変形性膝関節症、関節リウマチ、痛風、偽痛風について説明していきたいと思います。

オスグットーシュラッター病

12~13歳前後の男の子に後発する病気です。

サッカー、剣道など太ももの筋肉をよく使うスポーツに起こります。

太ももの前には大腿四頭筋(だいたいしとうきん)をいうひざを伸ばすための筋肉があります。

この筋肉は膝蓋骨(ひざのお皿) の上にくっついており、お皿を引っ張りひざを伸ばす役割があります。

使いすぎると膝のお皿の下にあるじん帯が慢性的に引っ張られることになり、その影響でじん帯がついているまだ成長しきっていないやわらかい骨が裂離骨折(れつりこっせつ)を起こした状態です。

図の赤〇がオスグット病が起こる場所です。ひざ下の出っ張っている部分ですね。

スポーツをしている子供のひざ下の出っ張りを押して痛いっていえばこの病気が考えられます。

診断は診察とレントゲンです。レントゲンではじん帯により骨が剥がれているのが確認できます。

対策としては運動前後のストレッチです。大腿四頭筋ストレッチをしっかり行いましょう。

治療もストレッチを行うことで治していきます。

半月板損傷

半月板は膝の大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の間にあるクッションの役割がありひざにかかる衝撃を吸収しています。

20代以降どの年代でも起こる半月板損傷ですが年齢別に起こる原因を説明していきます。

20代~40代までは圧倒的に外傷性が多いです。

特に20代ではスポーツでの損傷が多く、30~40代ではスポーツ以外に階段など足を踏み外して捻った際に起こることが多いです。

日本人の約8割はO脚であるためひざの内側の半月板を痛めることが多いです。

 

ひざに体重が乗った状態でひざを強く捻った場合に損傷することがあります。

自身の経験ではサッカーをしている人にみられることが多いです。

ボールを強く蹴る際にひざが少し曲がった状態でひざを捻りながら蹴ることになるからですね。

症状は突然ひざが痛くなり、ひざを曲げれなくなった場合などに考えられます。

またスポーツをしていなくても重労働をしている人にもみられ、歩く時にびっこを引くぐらい痛い場合は半月板を痛めている可能性があります。

高齢者の場合は年齢的に傷んでしまうために歩いていると自然と半月板が切れることがあります。

対策はひざの周りの筋肉や体幹を鍛えることです。

ひざ周囲の筋肉や体幹を鍛えることでひざが安定するため捻りなどの強い力に耐えれるようになります。

ひざの周りと言っても実際は太ももからひざにかけての筋肉ですがね。

治療は切れている範囲が少しならば保存加療でひざに痛み止めの注射を打ったり、リハビリでひざの筋肉を鍛えていきます。

切れている範囲が大きいと手術が必要になるケースもあります。

確定診断はMRI検査です。

ジャンパー膝

ジャンパー膝とはその名のとおり20代以降のジャンプをするスポーツに起こるケガです。

先ほどひざのお皿には大腿四頭筋がくっついているといいましたが子供の場合は骨が弱いため裂離骨折をすると話しました。

大人の場合は骨が成長したあとは骨は硬いため、じん帯そのものもに負担がかかってきます。

じん帯が骨にくっついている部分(赤〇)で炎症が起きてしまうため「ひざを曲げたときの痛み」、「ジャンプをした時の痛み」の症状がある場合はこのケガが考えられます。

主にひざのおさらの上や下に押すと痛みがあることが多いです。

対策・治療はひざのストレッチです。

変形性膝関節症

50代以降に多くみられる病気です。

ひざにはクッションの役割をしている軟骨と半月板があり、年を取るごとに軟骨がすり減り、半月板が痛み、関節の滑膜(かつまく)が炎症を起こして傷むようになります。

「歩き初めにひざが痛い」「正座ができない」などの症状が慢性的に続いている場合は変形性膝関節症の可能性があります。

変形性膝関節症が進行すると関節の隙間が狭くなりひざの曲げ伸ばしがしにくくなり、骨と骨が直接ぶつかり合うことにより骨の棘ができることもあります。

原因は加齢、肥満、運動不足、O脚、ひざのケガです。

加齢

変形性膝関節症の第一の原因としてあげられるのは加齢です。

加齢によりひざを支える筋肉がよわり、骨粗しょう症が進行しひざへの負担が強くなっていきます。

人間は立っているだけでも片ひざに体重の1.1倍もの力が加わっており、平らな面の歩行時は2.6倍、階段を下りる時には3.5倍もの力がかかっています。

これだけの負担が何十年もかかってくると、軟骨がすり減り、半月板が痛み、骨の変形が起こってきます。

長生きをすれば誰にでも起こってくる可能性があるということです。

肥満

若いころに体重が思いと骨の密度の活性化には良いんですが、歳をとるとひざには良い影響はありません。

ひざに負担がかかるだけではなく、最近の報告では脂肪が増えるそのものが変形性膝関節を起こしやすくなることが分かっています。

肥満になるとおなか周りだけではなくひざ周りにも脂肪がつきます。

脂肪細胞から分必されるアディポカインという物質がひざ関節に炎症を起こし軟骨にダメージを与える可能性があるとの研究報告があります。

運動不足

ひざは太ももの前にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と後ろにあるハムストリングという大きな筋肉によって支えられています。

この力が弱くなるとひざを支える力が弱くなりひざに大きな負担がかかるようになります。

O脚

外国人と違い、日本人の多くがO脚です。

脚がまっすぐな状態であれば膝にかかる負担は膝の関節全体に均一にかかりますが、O脚だとひざの内側にばかり負担がかかります。

そのため、ひざの内側の軟骨や半月板の損傷が早く進行し変形をきたしてしまいます。

X脚の場合は外側の変形を起こしやすくなります。

膝のケガ

若いころに半月板やじん帯を痛めその後適切な治療なくほっといた場合、将来的に変形の進行が速くなるケースが多いです。

損傷の程度によっては変形の進行が約10年変わるともいわれています。

対策や予防は膝周囲の筋力を鍛えることです。

またひざのサポーターをするのも効果的です。

関節リウマチ

関節リウマチは自己免疫に異常が起こり、全身の関節に炎症が起こる病気です。

ひざ以外には手足の指や手首などの小さな関節にも症状が出やすいのが特徴です。

症状としては「朝の手指のこわばり」があります。炎症により寝ている間に関節の動きが悪くなるからです。

6週間以上そういった症状が続く場合は注意してください。リウマチの可能性があります。

対策は発見後適切な治療を行うことです。

痛風・偽痛風

痛風、偽痛風ともに突然ひざが腫れあがり熱や痛みを伴うのが特徴です。

痛風は関節の中に尿酸の結晶がたまることが原因で多くの場合、足の親指の付け根が腫れ上がり激痛が走ります。

偽痛風は関節の中にピロリン酸カルシムの結晶がたまることが原因で多くはひざや手の関節が腫れあがり発熱などの全身症状を伴ったりします。

予防は痛風であれば尿酸値を下げるような食生活を行うことです。偽痛風の場合は一度たまってしまったピロリン酸カルシウムはなくなることはないのでひざなどの関節に負担がかからない生活を行うことです。

治療は痛みが強いときはロキソニンを内服したり関節内にステロイド剤を注入したりします。

最後に高齢者の場合のひざ痛について解説します。

高齢者のひざ痛の場合は?

基本的に高齢者のほぼ8割近くの方は半月板の損傷が見られます。年齢的に水の成分が失われて変性し切れていることが多いです。

しかしながら痛みの原因は半月板損傷ではなくひざの変形による痛みであることが多いです。

高齢者のひざ痛の原因の多くは変形性膝関節症によるものです。慢性的に痛みがあるのが特徴です。

その他、突然膝が腫れて痛みが出たっていう場合は偽痛風による関節炎が疑われます。

それ以外に忘れてはいけないのは骨折です。

高齢者の場合、骨粗しょう症が進行していることが多くコケていなくてもひざに骨折がみつかるケースが少なくありません。

歩いたり階段の昇り降りなどの負担で疲労骨折を起こすことがあるんです。

そしてそれはレントゲンでは分からないような小さなヒビであったりします。

あまりにも痛みが強い場合は入院してMRI検査を行うこともしばしばあります。

歩けないような痛みの訴えがある場合は注意が必要です。

ひざを押して痛みの訴えが強い場合はあまり動かさず整形外科を受診してください。

今回ひざの痛みの原因について代表的なケガや病気について解説していきました。

皆様の知識の手助けになれば幸いです。

この記事の内容は分かりやすかったですか?

View Results

Loading ... Loading ...

スポンサード リンク