こんにちは福岡在住の管理人kinoppiです。
暖かくなってきましたね。管理人はクーラーがかかせなくなってきました。
また桜も満開でいよいよ運動会シーズンですね。
運動会ではよく子供さんが転けて膝を擦りむいたり、骨折したりって話を耳にします。
ところで、当サイトではこれまでにも骨折関連の記事を書いています
今回は骨折の種類について説明していきます。
足や手や腕ではどんな違いがあるのかもきになりますよね。
また高齢者の転倒による骨折をよく耳にしますね。
その辺についても解説します。
骨折の種類って?足や手や腕の場合が気になる!
さて骨折の種類ってどのぐらいあるのでしょうか?
子供と大人によって骨折の種類は違ってきます。
種類っていえば人間の骨って206本もあります。
その分だけ骨折の種類があるってことです。
また、前回「骨折を早く治す食事や方法は」で述べましたが、子供の場合は骨が柔らかく、しなるような骨折を起こします(若木のしなりに例えて若木骨折といいます)。
しなるような骨折やボキッと折れるような骨折でも骨折の種類が分かれます。
そう考えるとどれぐらいあるか分かりませんね(笑)
なので今回は一般的に子供、高齢者で多い骨折について説明します。
まず、子供ってどんな骨折をするのでしょうか?
子供は無邪気でよく走って転びます。
転んでとっさに手をつくと手の骨が折れるかもしれません。
また、転んで足を捻れば足の骨折を起こすかもしれません。
はい!そうです。
子供は手と足の骨折が多いのです。
ただ手、足ってどんな折れ方をするのでしょうか?
子供の手の骨折
手の骨折は指や手首、腕が折れることがあります。
指は関節が2か所あり3つの骨(末節骨:まっせつこつ・中節骨:ちゅうせつこつ・基節骨:きせつこつ)によって構成されています。親指だけは末節骨、基節骨の2つの骨だけです。
骨折が起こる時は指の成長線(成長線は骨の端近くにあります)で骨折するものや骨の幹で折れることがあります。
治療は基本的には固定です。突き指なんかで起こるマレットフィンガーと呼ばれる骨折もあります。
そして、手首の関節は手の平の骨に加えて橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)という骨(腕の骨)によって出来ています。
手をついた際にこの支えとなる骨に力が加わり骨折を起こしてしまいます。
しかしながら、高齢者の場合と違うのは先ほども述べましたが、子供の場合は骨が柔らかいということです。
柔らかいということは骨がしなり力を分散するので骨折が手首に近いところであったり、手首から離れている腕のところだったりします。
医療用語では遠位端骨折(えんいたんこっせつ)、骨幹部骨折(こっかんぶこっせつ)といいます。
また特に関節を支えているのは橈骨(とうこつ)の方であり手をついた際の骨折の多くは橈骨骨折です(これは高齢者も同じです)。
また、子供には骨の端に成長線があり、成長線は骨が特に柔らかく成長線が骨より離れて骨と成長線の間が開くような骨折を起こすことが特徴です。
成長線は骨の端にあることから骨端線損傷といいます。
基本的にはギブス固定で治療することが多いですが、骨のズレが大きいと手術が必要になることもあります。
なんだか子供の骨折って難しいですよね。
では次は足の骨折です。
子供の足の骨折
足の骨折は手と同じように足の指や足関節で骨折する可能性があります。
足の骨も指と同じで親指以外は3つの骨でできています。
足関節は脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)という骨を軸に体重を支える距骨(きょこつ)、踵骨(しょうこつ)という骨で関節が構成されています。
足を捻った際に折れるのは軸になる脛骨(けいこつ)、腓骨(ひこつ)です。
またジャングルジムなどからジャンプして踵の骨を骨折することもあります。
足の場合は手と違い体重が一気にかかるので骨がしなる骨折というよりはボキッと折れる方が多いです。
折れるときは特に弱い部分である成長線(骨端線)から一気に折れます。
子供の場合、成長線は骨の一番端近くにあります。
また、足には多くの靱帯がついており、成長期の子供の場合には骨が弱いことから靱帯の方が強く、靱帯に骨が引きはがされる剥離骨折が起きることもあります。
治療は骨折の仕方によって変わりますが剥離骨折であれば約1~2か月、脛骨の骨折であれば約2~3か月かかることもあります。
では高齢者はどうなんでしょうか?
高齢者の場合もリサーチ!
高齢者の場合の骨折は子供と違って走ってこけるんではなく、多くはつまずいての転倒です。
子供と同じように分析すると転倒して尻餅をつく、手をつく、肩をぶつける色々起こりそうです。
尻餅をついた際に多いのが腰の圧迫骨折、次に骨盤骨折(恥骨/ちこつ・座骨/ざこつ・仙骨/せんこつ骨折)。
手をついたときに橈骨の骨折(手首の骨折)。
倒れ方によっては横に倒れると大腿部(主に股関節)の骨折を起こすことがあります。
肩をぶつけた時には腕の骨折を起こし、足を捻ると足関節の骨折も起こります。
高齢者では腰、手、大腿部の骨折が多く三大骨折といわれています。
今回はその三大骨折について説明します。
腰椎圧迫骨折
こけて尻もちをついた際に折れる骨折です。
特に腰の圧迫骨折が一番多く、これは胸と違しい肋骨の支えがないことと衝撃が骨盤(こつばん)を通して直に行きわたるからです。
高齢者の場合は骨粗鬆症が進行していると、転倒してなくても日常生活の動作など腰を曲げる動作(寝た状態から起きるなど)で腰の骨が折れることがあります。
基本的には腰の圧迫骨折の場合はコルセットを使用し、約3か月の治療期間が必要になってきます。
股関節の骨折
次に腰と同じぐらい多いのが大腿部(大腿骨)の骨折です。
股関節で骨折することが多く、折れた場所によって大腿骨転子部骨折(だいたいこつてんしぶこっせつ)、大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)と診断されることが多いです。
そして、骨折は骨がズレいることが多いため、ほぼ全例で手術が必要となってきます。
手術は金属の支柱を骨の中に入れて固定したり、関節を金属で取り換えたりします。
股関節の骨折に関しては手術後は痛みが軽くなり、早期に動くことができるため喜ばれることが多いです。
手・肩の骨折
その次ぐらいに手、肩の骨折が起きます。
手は子供で説明した橈骨(とうこつ)の骨折が多いんですが、子供と違ってズレる骨折が多いため手術が必要な場合があります。
肩の場合は上腕骨(じょうわんこつ)の近位部で折れることが多いです。
手も肩も骨折のズレが大きい場合は手術が必要になる場合があります。
手の場合は金属の板をあててネジで固定したり、肩の場合は金属の支柱を骨の中に入れて固定したり、手と同じく金属の板をあてて固定します。
今回、起こりやすい骨折の種類について説明しました。