椎間板ヘルニアの原因と治療は?治るまでの期間や首や腰について解説

こんにちは最近コロナの影響で自宅でのデスクワークをされる方が増えてきていると思われます。

 

急な首の痛みや腰の痛みに悩まされている方はおられませんか?

 

今回は多くの方が一度は聞いたことがあるヘルニアについて解説します。

 

ヘルニアは腰椎椎間板ヘルニアと頸椎椎間板ヘルニアが代表的でこの2つに関して解説します。

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腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎椎間板ヘルニアは急に腰痛や下肢痛を来す代表的な腰の病気です。

 

・症状

 

症状は突然の腰痛や臀部に痛みが出て、ふとももやふくらはぎ周囲へのビリビリとした痛みや痺れが放散します。

 

足に力が入りにくくなったり、稀に膀胱直腸障害を認めることがあります。

 

強い下肢痛を認める場合は、体が健側に傾く疼痛性側弯を認めることもあります。

 

重たいものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。

 

・病態

病気の機序は背骨をつなぎ、クッションの役目をした椎間板の変性を基盤として、椎間板に圧力が高まると椎間板を包む膜が破れて中身が神経の方に飛び出てしまいます。

 

飛び出したヘルニアが神経を圧迫し、圧迫された神経が炎症を起こすと症状が発症します。

 

ヘルニアが起こる場所にもよりますが、多くは太ももの外側から裏にかけて、ふくらはぎの外側、足の甲、足の親指・小指にビリビリとした痺れや痛みが出ます。

 

ヘルニアが大きいと圧迫が強くなり足の力が入らなくなる場合もあります。

 

・原因

 

好発年齢は20-40代と比較的若く

 

原因は腰に負担がかかりやすい仕事(重たいものを持ち上げる仕事や中腰の仕事など)やスポーツ(ラグビーなど)、長時間の車の運転(タクシー運転手、長距離ドライバーなど)を必要とする職業の方に起こりやすいです。

 

発症のタイミングは様々で、ぎっくり腰の様に運動中や労作時に起こる場合もあれば寝起きに痛みが出る場合もあります。

 

・診断

 

診断は下肢挙上試験(仰向けに寝た状態で膝を伸ばしたまま下肢を挙上する)にて下肢への痛みの増強や放散痛が起きるかどうかを確認します。

 

ただし、注意すべきポイントは急性動脈閉塞性の下肢痛です。

 

糖尿病やヘビースモーカーなど動脈硬化が起こりやすい人に起こる可能性が高まります。

 

血管が血栓や動脈硬化でつまり下肢脱力、痛み、痺れが突然起こります。

 

見分け方のポイントとしては両側に起こることは稀であり、足の甲で動脈の拍動が触れているか、足が冷たくなっていないか足の色が悪くないか左右差を診て判断します。

 

血管性の場合は早期に治療をしないと、足を切り落とすことになるかもしれません。

血管性の下肢痛は喫煙者、糖尿病の方に起こる可能性が高まります。

 

画像検査ではMRIで診断を行います。

右の画像に説明を加えたのが左の画像です。

上の椎間板は神経の方へ飛び出ていませんが下の椎間板は神経の方へ飛び出て神経を圧迫しています。

・治療

 

痛みが強い時期には安静を心掛け、コルセットを装着したりします。

 

また消炎鎮痛剤を飲んだり、神経ブロック(神経の周りに痛みや炎症を抑える薬を注射する)を行う場合もあります。

 

血行障害も疼痛の原因になるため、お風呂に入って腰を温めることも効果的です。

 

痛みが軽くなれば牽引を行ったり、リハビリにて運動療法を行うこともあります。

 

約3か月の治療で約8-9割の方は症状が改善します。

 

治らない場合や足の力が入りにくい、排尿障害がある場合は手術をお勧めすることもあります。

 

手術は内視鏡で飛び出た椎間板を切除したり、難しい場合は直視下でヘルニアを切除したりです。

 

術後のリスクは神経損傷、感染症、下肢静脈血栓症や手術部位からの出血による血腫での症状再発などがあります。

 

また保存加療で経過をみると2-3年ほど経つとヘルニアは小さくなります。

 

理由としては炎症が起きている場所では白血球などがヘルニアを少しずつ壊すからだといわれています。

 

・日常生活の注意点

 

日常生活の注意点としては

 

長時間の姿勢や労作時に起こることがあるため、適宜休んで背伸びやストレッチをしてください。

 

座る際は座席が高いと腰に負担がかかります。足が楽に組める程度の高さが良いでしょう。

 

重たいものを持つ際は腹筋に力を入れて持つようにしましょう。

 

腹筋に力を入れることで背骨にかかる力が分散されます。

 

頚椎椎間板ヘルニア

 

頚椎椎間板ヘルニアは急に頚部痛や上肢痛を来す代表的な首の病気です。

症状

頚椎ヘルニアは突然、頭痛、首や肩や上肢に痛みやしびれが放散する病気です。

 

進行すると箸が使いにくくなったり、ボダンがかけずらくなったりします。

 

その他、足のもつれや歩行障害が出ることもあり、まれに排尿障害や狭心症に似た胸部痛や乳房痛が起こることがあります。

頭痛

頚椎の上の方でヘルニアが起こった場合は後頭部に痛みが起こる場合があります。

 

頚部痛

ヘルニアによる神経圧迫にて頚部や肩甲骨周囲に痛みが起こります。

急性的に起こり痛みの症状が強いことが多いです。

まれに胸部痛や乳房痛が起こることがあります。

 

手指のしびれ

種々の病気で手指のしびれは起こりますがヘルニアに関しては起床時にしびれが軽度ですが、午後から夕方にかけて症状が増悪するという日内変動が比較的多いです。

この理由は姿勢により神経の圧迫の程度が変わるからです。

例えば洗髪や点眼動作など首を伸ばしたり、横に曲げたりする動作で症状が悪くなります。

 

上肢痛

肩から腕にかけて刺すような強い痛みが起こることが特徴的です。

腕は外側に痛みが出ることが多いです。

 

病態

 

病態としては骨と骨のつなぎ目の役目をしている椎間板が飛び出て神経への直接的な機械的圧迫や、持続的な圧迫により血流障害による低酸素状態や炎症が起こることが想定されています。

 

原因

 

好発年齢は30-50歳代です。

 

特に誘引なく症状が発症します。

 

悪い姿勢での重労働やデスクワークやテニスやラグビーなどのスポーツが誘因になることもあります。

 

長時間のスマホも原因になるといわれています。

 

診断

 

診断は頚部を後ろに曲げたり、横に曲げたりすることで肩や上肢への放散痛が起こるかを診察します。

 

また感覚障害の有無や腱反射、腕や足の力の強さを評価し総合的に判断します。

 

疑わしい場合はレントゲンやMRIなど画像検査を行います。

 

治療

治療は痛みが強い時期には首の安静を保つため頸椎カラーを装着したり、無理のない姿勢の指導を行います。

また消炎鎮痛剤(ロキソニン)や神経障害性疼痛を改善する薬(リリカなど)を投与し痛みを和らげます。

改善しない場合は神経ブロックを行うこともあります。

 

症状が落ち着いてきたら頚椎の牽引や運動療法を行い症状の改善に努めます。

 

保存加療にて症状が改善しない場合や手や足の力が入りづらい場合、歩行障害や排尿障害が出れば手術をお勧めします。

 

日常生活の注意点

 

最近はコロナの影響で自宅での仕事が多くなっていると思います。

 

デスクワークなど長時間の同じ姿勢は頚部に負担がかかります。

 

こまめなストレッチを行ってください。

 

また就寝時の枕の高さによっても症状が悪くなる場合がありますので枕の高さが合わないなと思う場合は枕の調節を検討してみてください。

 

今回は腰椎椎間板ヘルニアと頚椎椎間板ヘルニアについて解説しました。

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