今回は、前弘前市役所市観光振興部長であられた櫻田宏市長をご紹介します。
櫻田宏市長は、2018年1月31日付で市役所へ辞職願を提出し、2018年4月1日告示、4月8日投開票の、任期満了に伴う弘前市長選に出馬することを表明しました。
櫻田市長は無所属で立候補し、現段階では3選を目指す現職の葛西市長に対決を挑まれました。
市役所職員が、仕えていた立場であり元上司である市長に挑むということで、注目されている選挙です。
そして今回当選証書が手渡されました!おめでとうございます。
任期は16日から4年間。
会見で櫻田市長は、
大型施設の建設や大きな催しが目立った市政を転換して市民生活に密着した施策に予算を振り向け、農業や観光振興にも力を入れる(4/9 20:15 青森放送より抜粋)
と決意を述べられています。
今回は、櫻田宏市長の出身高校と大学、経歴や妻と子供について、また政策に関してもリサーチしていきます!
出身高校と大学は?
櫻田宏市長の出身高校と大学についてですが、出身高校は青森県弘前市にある、青森県立弘前高等学校です。
2018年度の偏差値は68、県内ランキングでも3位の偏差値となっています。
大学は、同じく青森県弘前市にある弘前大学人文学部に進学しています。
学科は経済学科でゼミは流通学、ミクロ経済学、財政学、金融論などを学んだそうです。
弘前大学出身の有名人には、あの太宰治がいます。
経歴が気になる!
櫻田宏市長の経歴についてですが、青森県弘前市の出身で現在58歳です。
青森といえばねぷた祭りが有名ですが、櫻田さんは幼い頃からねぷたまつりが大好きだったそうです。
中学生の時は小型ねぷたを制作し、市のねぷたまつりに参加していたそうです。
ねぷた好きが高じて、「クラス毎にねぷたを作れる」という魅力に惹かれ、前述の弘前高校に進学します。
将来は、ねぷた制作と運行の時間が取れそうな、「午後5時で仕事が終わる」イメージの弘前市役所に就職しようと考えていたそうですから、いかにねぷたが好きだったかが分かりますね!(笑)
しかし、大学入試に失敗、浪人生活となりましたが、その時も大型組ねぷたを制作していたそうです、本当に好きですね!(笑)
無事弘前大学に入学できましたが、大学入学時には「コンパ委員」に指名されてしまったことをきっかけに、それまでは消極的だったが、それからは積極的に行動するようになったそうです。
また警備員や飲食店、自動車修理工場でアルバイトしていた経験が、のちの社会生活で役立ったとか。
大学卒業後、県外企業の内定を貰ったものの、家族の強い勧めで弘前市役所に就職しています。
実際市役所での勤務が始まると、午後5時に帰ってねぷたを作るどころか、帰れないこともあったそうです。
市役所ではねぷたの制作責任者として16年間ものあいだ、ねぷた制作に励んだそうです。
昭和53年に弘前市役所に採用されてからは、福祉事務所保護課、人事課、企画課、秘書課、観光物産課、市民共同政策課、政策推進課、観光振興部と歴任、弘前市民と弘前市発展のために35年間務め、2018年1月31日に辞職届を提出しています。
妻と子供もリサーチ!
櫻田宏市長の結婚と妻と子供についてですが、はっきりとした情報が出ていませんでした。
櫻田市長の年齢が58歳ということを考えると、当然奥様もお子さんもいても不思議ではないですね。
櫻田市長のものらしきfacebookアカウントもありましたが、特に家族の情報はありませんでした。
元々市役所職員ということもあり特に情報がありませんが、選挙戦が進むに連れて明かされていくのではないでしょうか?
選挙戦ともなると、奥様や家族が陰でしっかり支えて・・・というイメージの方が好感度は高いですし、政策に繋げ易いかと思いますので、今後そういった情報が解禁になるのではないかと思います。
政策もチェック!
櫻田宏市長の政策についてですが、市役所に辞職願を提出後の出馬表明会見で次のようなことを仰っていました。
簡単に要約し、まとめてあります。
-櫻田さんの会見-
出馬した理由と経緯については、多くの市民から「出馬して欲しい」「財政は大丈夫なのか」との要請が相当数寄せられていたこと。
2018年1月23日に深夜に出馬表明を決意した。
葛西市政はスピード感のある「弘前デザインウィーク」などのイベント、「はるか夢球場」などの大型箱モノ施設などの行政で様々な結果を出してきた。
市民感覚としては、マスコミにも多く取り上げられ、華やかで躍動感のある弘前市政と受け止めている方も多いと思うし、自身も観光行政の責任者として葛西市政を支え、様々な観光やインバウンド推進に取り組んできた。
ただ、自身は弘前市役所の内部に居たので厳しい財政状況が分かる。
イベントや大型箱モノへの支出よりも、本来必要である市民生活に密着した施策への予算配分が政策として不足している。
市民生活を第一にした施策を重点的に推進していかなければ、住民福祉の向上という市役所本来の目的に合わないのではないかと「市民生活を第一に考えた街づくり」を推進する為に、弘前市長選挙に出馬しようと決意した。
その為には、「暮らし」「命」「人」の三盆を横軸にすえて市民生活を第一にした政策を推進していきたい。
「暮らし」
雪国の快適なまちづくりの推進・・・施設建設、道路などのインフラ整備においては、晴れた日をイメージして作られている。
12~3月までの4ヶ月間、雪に対しての対策が必要となる、雪が降ってからの対策ではなく、雪国に熟知した人間の発想で街づくりを考え、雪にも強いインフラ整備ができる。
降雪時、豪雪時のイメージを持って、検討に入り、小さい子供からお年寄りまで、雪国ならではの暮らしが安心して出来る街づくりを考えていく。
「命」
これまでの葛西市政において、健康・長寿の取り組みがなされてきたが、これからは市民の声なき声に耳を傾け、ニーズにあった政策を実施しなければならない。
津軽地域の医療、住民を守る為には中核病院が必要であるが、運営主体の問題も含め、もう一度何の為に整備が必要なのか、しっかりと関係者間で協議し、早期に解決して行く必要がある。
「人」
地域を担う人材の育成が急務である。
弘前が丸ごと学びの街になるような、仕組みを作っていく。
子供たちを取り巻く様々な問題に対して、大人と地域ぐるみで取り組んでいく必要がある。
また産業面においても物作りの販促活動だけでなく、物作りや仕組みづくりを行う当事者の育成も必要になってくる。
農商工業サービス各方面での人材の育成が必要である。
今後具体的な政策を発表していく。
多くの方々の意見の中に、「弘前市役所は観光はすごく進んでいるけれど、他のところが足りない」というお話をいただいた。
観光で取り組んだ仕組みや人間関係もふまえて、違う分野でも同じようなことができるのではないかと思っている。
市役所と市民の繋がりは、上下でなくて横のつながり、その繋がりを各分野で生かしていけるのではないかと思っており、市民の素朴な意見も踏まえて、それを行政に反映させたいと思っている。
(出馬表明の会見音声より書き起こし)
最後に、現職の葛西市長との対決については?と聞かれた時は次のように答えられていました。
「率直に言って、仕えた市長と戦うのは避けたいと思っていました。
一緒に汗を流し、知恵を絞って、観光振興については取り組んできました。」
内部にいたからこそ、本当の現状が分かり、これまでのスピード感のある市政からこれから先10年を考えた時に、今までとは違った市政を作らなければいけないという思いが会見からも伝わってきました。
自分と元上司と対決するなんて、誰だって嫌に決まってますよね。
でも、それでも、「市民生活」を第一にした街づくりをしたい、という固い決意で臨まれていた櫻田市長の姿勢はかっこよかったですね!
そして見事当選!この度はほんとうにおめでとうございます。