こんにちは福岡在住の管理人kinoppiです。
今回は、下田昇兵(しもだ しょうへい)さんにスポットを当てていきます。
下田さんは若くして「脊髄小脳変性症」という病気を患いながらも夢だった料理人になる為、誰にでも作れる安全な調理法を考案し、日本最大の料理レシピサイト「クックパッド」に投稿します。
更に、そのレシピを仲間たちと一緒にまとめ、出版までさせた凄い人です。
今回はそんな、下田昇兵さんの結婚や彼女、また経歴やプロフィールなども紹介、レシピ本もチェックしていきます!
結婚や彼女が気になる!
下田昇兵さんの結婚や彼女についてですが、残念ながら情報がありませんでした。
独身だとしても、周りに沢山の仲間や支援者の方がいらっしゃるようなので、難病と向き合いながらも、毎日楽しく暮らしていらっしゃるようなイメージを受けます。
経歴やプロフィールも紹介!
下田昇兵さんの経歴やプロフィールについてですが、2017年4月で28歳との事だったので、2018年で29歳、もしくは30歳になるかと思われます。
北海道上川郡の出身で、現在は旭川市に在住している様です。
下田さんは17歳の若さで「脊髄小脳変性症」という難病の診断を受けます。
この病気は、2005年にフジテレビ系で放送されたドラマ「1リットルの涙」で沢尻エリカさんが演じた主人公の女性もなった病気で、名前が広く知られる事となりました。
このドラマも実話の書籍を基にしたドラマで、木藤亜也さんという女性が中学三年生の時にこの病気の診断を受けます。
脊髄小脳変性症は、脊髄や小脳、脳幹の神経が徐々に破壊されてしまうことで、ふらつき、めまい、よく転ぶといった症状から、重くなると歩行や字を書くこと、言葉を話すことも困難になり、寝たきりになる場合もあります。
全国で3万人ほどの患者さんがいるそうです。
症状に対しての対症療法はある様ですが、発病の仕組みや、原因的な治療法はまだ見つかっていない様です。
実は下田さんのお母さんも同じ病気を患い、若くして亡くなられています。
下田さんはそんなお母さんを助ける為、6歳の頃から台所に立っていたそうです。
高校時代は居酒屋でアルバイトをし、大好きな料理で沢山の人を喜ばせたくて、料理人を夢見る様になります。
そんな矢先、高校2年生の時に手足がふらつく症状に襲われ、脊髄小脳変性症と診断されてしまい、高校も中退してしまいます。
症状が進行していくに従って、火を使った料理をすることが難しくなっていきます。
調理中に鍋をひっくり返し、大火傷を負ってしまったのです。
お医者さんからも料理をすることを禁止されてしまい、一時は自暴自棄になったこともあった様です。
ですが、料理が大好きで心の支えだった下田さんは、電子レンジや炊飯器で、誰でも簡単に出来る調理法を考案します。
子供からお年寄り、障がいも関係なく作れるその調理法をクックパッドに掲載し、発表しました。
最近の更新はありませんが、現在でも「かっぺキッチン」という名前で47レシピが掲載されています。
どのレシピもとっても簡単で作りやすそうで、なおかつとっても美味しそうです。
レシピ考案は旭川市内にある「チーム紅蓮」という就労継続支援施設の仲間と一緒に、レシピ考案事業として行ったそうです。
仲間の料理に対する愛情や熱意を汲み取って、一緒に形にしてくれる仲間、本当に素敵ですね!
出版はクラウドファンディングを利用して費用を集め、製作・販売を旭川印刷製本工業協同組合というところが支援し、販売に至ったそうです。
2016年8月に初版3000部を出版しましたが4ヶ月でほぼ完売し、その後2000部を増刷したそうです。
当初は「売れて1000冊」などとと言われていたそうですが、はるかに上回っていますね!
レシピ本もチェック!
レンジと炊飯器で作る超かんたん料理UDレシピ本 だれでも簡単。電子レンジと炊飯器を使ったクッキング [ 下田昇兵 ] |
下田昇兵さんの書籍は「UDレシピ本 レンジと炊飯器で作る超かんたん料理」という本です。
UDとは「ユニバーサルデザイン」のことを指しており、障がいの有無や年齢・性別などにかかわらず、沢山の人に作って欲しい、知って欲しいという思いが込められているんですね。
44ページ、500円でAmazonなどで販売されており、評価も高い様です。
子供やお年寄りだけでなく、独身男性や炊飯器、電子レンジ調理に興味のある方達からのレビューも高評価でした。
本には200以上作った中から30のレシピが掲載されていて、プロの料理人からのアドバイスやアレンジされたバージョンもある様です。
亡くなったお母さんの得意料理だった豆腐丼なども掲載されているそうです。
調理時間も最短5分からと時間も節約できて、どれもやけどせず、誰でも電子レンジや炊飯器で作れる料理になっています。
現在、続編に向けての新作レシピ考案も始まっており、下田さんは言葉を発することは難しいのでキーボードなどでレシピを仲間に伝え、創作活動を続けているそうです。
また、地域の人達と一緒に新作レシピを試作する「UD料理会」というのも開催されているらしく、2018年は1月23日(火)に旭川市障がい福祉センターの調理室で開催されるそうです。
材料費として参加費500円要る様ですが、新作レシピの考案に参加出来て、続編の製作に協力出来るなんてとっても良いイベントですよね!
詳細は「UDレシピ本レンジと炊飯器で作る超かんたん料理」のフェイスブックページに載っています。
最近の下田さんの様子もこちらでチェック出来る様です。
また、この下田さんのレシピ本出版までの道のりを描いた児童書、「レシピにたくした料理人の夢 難病で火を使えない少年」という本も販売されています。
この本は人気ドラマの昼顔やリーガル・ハイなどのノベライズで有名な百瀬しのぶさんが手がけています。
難病と闘いながらも自分の夢を実現していく下田昇兵さんをこれからも応援していきたいですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。