こんにちは福岡在住の管理人kinoppiです。
最近、暖かくなりもう半袖の時期になりましたね。
管理人はこの前、友人の結婚式にご招待されお祝いをしてきました。
何度行っても結婚式って良いですね。幸せを分けていただきました。
2次会のビンゴ抽選はリーチ止まりでしたが毎度のことです。
結局朝方まで飲んでしまい次の日、疲労と二日酔いで身体が動かなくなり少し飲みすぎたことを後悔する管理人です(笑)
たまにしかできないことだからよいんですけどね。
僕の友人は以前、飲んで足を滑らせ捻挫し、翌日病院に行ったら骨折していたとのことです。
あるあるな話ですがあるあるにしたくない話です。
骨折って治るまでにどれぐらいの期間がかかるのでしょうか?
ところで、当サイトではこれまでにも骨折関連の記事を書いています。
スポーツ選手が骨折して全治2~3か月というようなことをニュースで目にしますが実際どれぐらいの治療期間がかかるのか気になりますよね!
その辺も含め説明していきたいと思います。
骨折が完治するまでの期間は?
骨折が完治するまでにどのぐらいの期間がかかるのでしょうか?
まずは骨折後どのように骨が修復されていくか説明します。
まず、骨折した後に自己の再生能力にて一定の期間で骨折部に幼弱な骨が再生されます。
その幼弱な骨を仮骨(かこつ)といいます。
実際のレントゲンでは骨折した骨の周囲にうっすら新しい骨がみえます。
そして幼弱な骨が生成された後、元の骨の状態に再生されます《元の骨の状態に再生されることを骨改変(こつかいへん)といいます》。
では幼弱な骨ができ元の骨の状態に再生されるまで、どのように治癒過程していくのでしょうか?
骨折の治癒過程は炎症期、修復期、改変期(再造形期)の3ステージに分類されます。
それでは一つ一つのステージやかかる期間について解説していきます。
炎症期
骨折が起きると骨や骨周囲の毛細血管が破れることにより、出血が生じます。
そして骨折部位は低酸素状態になり骨折の端の骨は壊死します。
出血が起きた後ところには内出血が起き腫れて血腫が形成され、
骨が壊死した組織から炎症性サイトカインの作用により、好中球、マクロファージ、線維芽細胞(せんいがさいぼう)が骨周囲に集結し血腫を固めます(これが頭などをぶつけたときに出来るこぶです)。
また血腫内での増殖因子の作用により未分化間葉系細胞や前骨芽細胞の増殖が認められます(この細胞が増殖することにより骨を形成します)。
そして骨折部の壊死組織の吸収とともに、骨髄内(骨の中身)や骨膜(骨を覆う膜)周辺の軟部組織からの毛細血管が新しく作くられます。
この過程が炎症期であり、骨折後から数日の期間で起こります。
実際にどのような状態かというと、骨折して内出血が起き、腫れてくる時期です。
およそ1~3日間で腫れがひどくなります。
なので打撲や捻挫もそうですが、ケガしたあとしっかり冷やした方が良いのは、この腫れを抑えるためなのですね。
ちなみに温めると血行がよくなり腫れがひどくなり、痛みが強くなりますよ。
しっかり冷やしてくださいね。
修復期
炎症期で骨折部の周りに新しく形成された未分化間葉系細胞が、軟骨細胞や骨芽細胞に分化します。
この分化過程により骨折部周囲の骨膜は増殖・肥厚し、膜性骨化(骨の周りの膜が骨のように固くなることです)が生じます。
一方で軟骨形成は骨折部の血腫内や軟部組織内に生じ、軟骨内骨化により徐々に骨に置き換わっていきます。
これらの骨形成により徐々に骨折部を橋渡しするように骨が作られていきます。
この橋渡しした骨を仮骨といいます。
仮骨は竹の節のように骨折部の周りに骨を支えるように作られています。
また仮骨には軟性仮骨時期(約3~4週間)から骨化が進み硬性仮骨になる期間があり、年齢や骨折の種類によって異なりますが、硬性仮骨になるまで通常は約6~8週間程度かかります。
実はこの期間が、皆さんが耳にしている骨折が治る期間です。
実際、硬性仮骨になると自分の骨と同等の強度が得られます。
この状態になると骨がくっついたと考え、固定を外して関節を動かしたり、歩いたりする訓練を行うことができます。
皆さんが知りたいであろう骨折の完治はこの時期です。
ニュースなどでスポーツ選手の骨折が全治2~3か月といわれる事が多いですが、実は骨折の修復期の期間だったのです。
改変期(再造型期)
硬性仮骨(こうせいかこつ)ができ形成された線維性骨(せんいせいこつ)が、再造形により自分の骨に置き換わっていくのがこの時期です。
破骨細胞(はこつさいぼう)により骨吸収と骨芽細胞による骨形成を繰り返し、骨皮質(骨の外側)・骨髄腔(骨の中身)が形成されていきます。
ようするに仮骨が自分の骨に置き換わっていく時期です。
この期間が約半年から1年近くかかります。
なので実際に骨折が完治というとこのぐらいの期間がかかります。
非常に長いですよね。
まとめますと以下のようになります。
・炎症期 約1~3日:腫れがひどくなる期間。
・修復期 約6~8週間:この時期になれば骨折の骨は安定、動かしてもよし。
・改変期(再造形期)約半年~1年:この時期が真の骨折治癒時期、スポーツ復帰検討。
腕や足や肘の場合をリサーチ!
前述にて骨折の治療期間を解説していきましたが、実際には腕や足、肘では治癒過程にどのぐらいの差があるのでしょうか?
まず、腕や肘、足で大きく違うのは、足には体重がかかる場所ということです。
なので、骨折の治癒過程はおおよそ同じなのですが治療期間が変わってきます。
ではどのぐらいの治療期間が変わってくるかといいますと約1~2か月変わってきます。
ではなぜそんな違いが出てくるのでしょうか?
骨折の再生過程は前述しましたが、この期間は実は骨折部が動かなかった場合の期間なのです。
例えばギブス骨折後は固定をしますよね?
ギブス固定をしなかった場合、骨が再生されないこともあります。
ギブス固定がされないと骨折部がぐらぐら動き、動くことにより骨が作られようとするのを阻害してしまうのです。
なので、足の骨折の場合はギブス固定後、歩くと骨がずれてくる可能性があり、松葉杖を使っての生活を余儀なくされます。
骨の再生初期である軟性仮骨ができる約4週間は足をつけることが出来ません。
(ただし、足の指の骨折の場合は踵で歩くことができます。)
免荷によって筋力が落ちるので、筋力が戻るのに約1か月のリハビリが必要になってくことも、治療期間に影響が出てきます。
しかしながら厳密にいうと、腕の場合も肘の場合も骨が再生された後に固定による関節の拘縮が起こるためリハビリが必要になり、最終的な治療期間に差はないのかもしれません。
また、高齢者、若者、子供によっても違いがあります。特に子供は身体が柔らかいため固定をしていても将来的に関節拘縮が起こりません。
なので骨ができた後のリハビリの期間が比較的短いです。
子供の方が、治療期間が短いのはそのことが関係しています。
逆に高齢者の場合はリハビリ期間が長くなりがちです。それは、筋力の落ちが早く戻りにくいためです。
関節拘縮に関しては膝や足は多少残っても生活に支障は出ませんが、肩、肘、手指の場合は生活に支障が出る場合(洗髪、洗顔、書記など)があり、支障がないレベルまでリハビリを行うことを考えると骨折後から半年程度かかる場合もあります。
今回は骨折の治癒過程について説明しました。
運動やスポーツ復帰の具体的な治療方法や治癒過程についてはまた次回のテーマでお伝えできればと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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